ベストプレーベースボール98における試合の攻防。

よく、野球は「筋書きのないドラマ」と言われたりするのですが
(最近はそうでもない?)、これはベストプレーベースボール98
においても同じことが言えるのでしょうか?

得点は当然ないよりあった方がいいですし、反対に失点は防ぎた
いものなのですが、得点や失点が発生した場合に、チームはそん
なに嬉しがったり落ち込んだりするほどのものなのでしょうか?

野球のスコアを見ていると4点以上取ったり差がついたりする試合
などいくらでもあるので、点を取る取らないで感情的になっても
仕方ないとも思えるのですが・・・。






以下の表は各回の裏の攻撃が終了した地点での後攻チームの勝率
になります。
点差1回裏2回裏3回裏4回裏5回裏6回裏7回裏8回裏9回裏
+10.5900.6000.6970.7710.7890.7580.7900.8871.000
00.5130.5660.5590.5000.5160.5800.5490.5000.537
-10.3770.3890.3580.3460.2890.2560.1820.2030.000



同点の場合、ほとんどのイニングで後攻チームが勝率.500を
超えているのですが、これは野球がやはり後攻めの方が有利
なゲームであるとの証明とも言えます。ただし、8回裏の攻
撃が終わった地点での後攻チームの勝率は.500に留まってお
り、後攻めが有利とはいえ、油断はできないというある意味
戒めの数値とも言えそうです。9回の勝率は延長での成績で
あり、36勝31敗で後攻チームが勝ち越しています。

一方で1点リードの状況で各回裏の攻撃を終えると勝率が格
段に上がり、回が進むごとに勝率も上がっていきます。

bp.BMP
ベストプレーベースボール98ではNPBより1点は重い?

1点リード程度では反対に1点を取られるとすぐさま同点
なので、見てる方は不安な面があるものの、それでも1点
のリードで裏の回を終えるという事は勝率にして.700以上
の勝つ可能性が出てくるわけです。

反対に1点リードを許した状況だと、とたんに苦しくなりま
す。5回以降では勝率が.300を切っていて、かなり苦しい戦
いを強いられる勝率となっています。

しかも1点リードを許した状況ではたとえ1回裏の攻撃を終え
た段階でも勝率が.377と、たかが1点とは言いづらい勝率と
なっています。

野球は筋書きのないドラマと言いますが、+1点から-1点の2点
の範囲内でこれだけ勝率が変わるのですから、そう考えると2
ランホームランや2点タイムリーは点数だけ見るとよく見る点数
であり、リードが2点ではファンとしては不安要素が多いのでし
ょうが、勝率視点だと+1~-1の範囲内ではかなり大きな動きだ
と言える事がわかります。




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