ベストプレーベースボール98と得点期待値・得点確率

PC-98版ベストプレーベースボールにおける得点期待値を
途中までではありますが、集計をしています。

ざっくり書いてしまえば、近年のNPBと比べると全体的な
得点期待値はやや高めといったところでしょうか?1990年
当時のNPBは今ほどの投高打低ではないものの、かと言っ
て極端な打高投低というほどでもありませんでした。

それらを踏まえると、この得点期待値は1990年当時をある
程度反映していると考えられるのですが、当時の得点期待
値のデータが公開されているわけではないので、想像の域
をでません。

まだサンプル不足ではありますが、ほぼシーズンの半分が
終えた地点での得点期待値は以下のようになっています。

btokuk.png

メジャーリーグだと1999年から2002年の0アウトランナーな
しの得点期待値が0.5を超えていたりもするので、野球環境
が違うとは言え、ベストプレーベースボール98における0ア
ウトランナーなしの得点期待値を見る限り打高投低とは言え
ないようです。

これもあくまで想像ですが、NPBだと1980年前半や2000年代
初めが打高投低だったのかと考えます。

そして得点確率はこちら。

btokukk.png


こちらに関してはほぼNPBと似たような数字となっていると
思うのですが、どうなんでしょうか?ただ前半を終えたばか
りなので、この辺の数字が変わるであろう事は予想できるの
はできるのですが、そんなに大きな変化があるのかといえば、
それもどうかなというのもあったり。

0アウトランナーなしから2アウト満塁までの24場面の内、0
アウトランナーなしの得点期待値次第で他の場面の数値も大
体はわかるかなという気はします。

ある世界での野球の得点期待値の内、ある場面のみが特別に
数値が上がったり下がったりはないですし、そう考えると得
点環境である程度の得点期待値は想像できてしまったりもす
るのではないかと。

それでも、得点期待値はただ得点環境を見るのみならず、そ
こから得点価値やWOBAやWRAA等に繋がっていくわけで、
それらに繋げるためにも得点期待値を出すのは、セイバーメ
トリクスにおいてはとても大事ななのだというのは学んだ次第
です。

自身もベストプレーベースボール98環境で得点期待値を出して
みて、初めてそれぞれの記録がどのような役割を果たしている
のかを少々ではありますが、理解できたつもりです。

こういう未完成ではありますが、検証で気になるのは当時のベ
ストプレーベースボール98ユーザーは当時の得点環境を気に入
っていたのでしょうか?それとも物足りないと感じていたので
しょうか?




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