ベストプレーベースボール98と犠打。

セイバーメトリクスにおいてよく話題となるのが「バントの
有効性」ですが、ベストプレーベースボール98世界において
犠打はどれほど有効なのでしょうか?そしてバントはどれほ
ど行われているのでしょうか?


ベストプレーベースボール98の場合、「犠打」と「犠飛」は
「犠打」としてまとめてカウントされてしまいます。ですん
で、今回は2つを別々で集計しています。

犠打・・・バントに関しては巨人が多く102個を記録していま
す。やはり川相の存在の大きさ故なんでしょうか?しかし同じ
バントを多用する戦略を取る西武は58とパ・リーグで一番多い
ものの、とびぬけて多いというわけではありません。

セ・リーグの場合は投手が打席に立つこともあり、犠打の数は
パ・リーグよりも多いのですが、セ・リーグで一番少ないのは
阪神の38個、パ・リーグはダイエーの24個となっています。

ベストプレーベースボール98の場合も現実のプロ野球と同じく、
バントは効率のいい作戦とは言えないようです。わかっている
範囲でいえば、得点期待値の視点で見ると0アウト1塁の得点期
待値が0.878に対して、バントで送り1アウト2塁に場面が変わる
と得点期待値は0.692に下がってしまいます。

これはバントで送る事が考えられるすべての場面において得点
期待値が下がっており、下がり幅は場面ごとに差はあるものの、
バントで送っても得点期待値が上がる結果にはなりません。

ただし得点期待値はすべてのシチュエーションに対して表した
ものなので、バントを試みた場面を特定しているわけではない
事に留意する必要はあります。

それでも、得点期待値の視点ではバントが効率のよくない戦術
である事が、ベストプレーベースボール98でも明らかとなった
のは1つの発見と考えます。

バントに関しては、ベストプレーベースボール98においてはあ
る程度は幅広く用意られていると考えられ、その一因となって
いるのは、セ・リーグの場合は投手も打席に立ちますが、NPB
と違いベストプレーベースボール98の場合は、投手の犠打がか
なり成功しているという点と、ランナー1,2塁からのバントは
ほぼ100%成功するという事もあります。1.2塁からのバント
で野手が正面から打球を取っても、3塁に送球されるケースは
まずありません。

結果として、全体的にベストプレーベースボール98はおけるバ
ント失敗のリスクはあまりないので、そのあたりもバントの采
配はしやすいものと思われます。






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